滋賀県大津市にある立木山安養寺は、弘法大師によって開創された歴史ある寺院です。ここにある立木観音は「厄除けの観音様」として広く信仰され、多くの参拝者が訪れます。約800段の石段を登った山頂に位置し、瀬田川の美しい景色を望むことができます。
初詣に行ってきましたが、現在の参道は800段の階段があり、大変でかつ人も多いのですが、実は旧参道があります。
少しわかりにくいですが、山道を上がっていくルートで点線で書いているのが、旧参道です。
旧参道は、歴史的な古道で、約1200年の歴史があります。以前はこの道を通って参拝されていたそうです。南郷から境内までは約2km(20丁)の距離があり、車両での通行はできません。この道は急な登りが特徴的で、特に十一丁目から八丁目にかけての区間が最も急勾配になっています。
八丁目には「砂山」と呼ばれる大きな岩があり、ここからさらに緩やかな道が続きます。この岩からは瀬田川や田上方面の美しい光景が見えるとされています。
旧参道を進むと、石が敷かれた道になり、やがて石段のある本参道と合流します。境内へのアクセスは、石段が整備される前は主にこの旧参道を通じて行われていたようです。この参道は、ハイキングや登山に適した服装で訪れることが推奨されており、自然を楽しみながら参拝を行うことができる道です。
初詣のシーズンは混雑しますが、立木山安養寺のある山頂にてゆず茶をふるまっており、疲れを癒してくれます。
2024年のNHK大河ドラマ「光る君」の舞台となる「石山寺」の近くにあります。厄除け詣りやハイキングコースとしてもお勧めですので、ぜひお近くにお立ち寄りの際にはお立ち寄りください。