出西窯(しゅっさいがま)は島根県出雲市にある窯元の1つです。
全国にはたくさんの焼き物の窯元があり、それぞれ個性的な色や形の器を作っていますが、その中でも特に出西窯のブルーはお気に入りです。

家には小皿と菓子鉢があり日々大事に使っていますが、窯元に行ったことはありませんでした。

ドライブの途中で急にひらめいて初めて出西窯に行ったのですが、偶然その日は「出西窯アウトレット掘り出し市」の日でした。※2023年12月1~3日
この建物は、明治初期に建てられた米蔵を移築したもので、創業50周年にあたる1998年春から利用されています。
出西窯は民藝運動の流れをくむ窯元で、華美な装飾品としての焼き物とは異なり、その土地の材料で作り普段の生活で使う実用品の中にこそ美を求めようという考え方の下、製作・販売をされています。
陶芸家で民藝運動の中心だった河井寛次郎さんも実際こちらに訪れたことがあるそうです。

確かに、こちらの器は厚みもあって壊れにくく日用品としても優秀なのに、特にブルーの深い色が他にはない唯一無二の色で魅惑的です。
入るとすぐ右にずらりとブルーの小皿が並んでいました。
これだけきれいなブルーの小皿が並ぶと圧巻!
鉄成分入りの縁の深いグレーとのコントラストもシックでいいなぁ。
この建物は、元が米蔵だったのでとてもしっかりとした造りで全体がゆったりとしていて見やすいです。湿度などの管理もしやすそうです。
2階から見るとこんな感じです。
人が途切れた瞬間に2階のアウトレット会場を撮りました。
結構たくさんの人がいますが、広いので自分のペースでゆっくりと心ゆくまで
器選びを楽しめます。
それにしても、一昔前より価格が2~3倍くらい高くなっていてびっくり@@
でも初出西窯来訪記念に1品だけ購入しました。

ブルー+縁が鉄の焼き物は見た目も使い心地も大好きなのですが、ただ1つの難点はラップが付きにくいところです。^^;

でも、それを加味しても満足感の方がはるかに高く、数少ない手持ち品でも「日常生活の中の美」を味わえています。
隣には作業用の建物があります。
すぐ前にはきれいな水が流れる小川がありました。
綺麗な水に空気も美しい焼き物には欠かせない要素ですね。
出西窯には全国でも珍しくなった登り窯もありますし、他に作業場などもタイミングが良ければ見学もできるそうです。
道の向かいには系列のカフェ衣料・日用品店もあります。

出西窯「くらしの陶・無自性館」
住所:島根県出雲市斐川町出西3368
電話:0853-72-0239
営業時間:9:30~18:00
定休日:火曜日
駐車場:80台分有り