冬の使者コハクチョウが、今年も山陰にやってきました。
米子市の水鳥公園によると、約1,000羽のコハクチョウが集団越冬するのは西日本最大級だそうです。

昼間コハクチョウたちは、中海を挟んでお向かいにある安来市の能義平野まで、数キロ移動して田んぼで落ち穂を食べます。

特に宇賀荘(うかしょう)地区の田んぼでは減農薬農法を取り入れて冬には水を張り雑草対策をしているため、コハクチョウにとっては良い餌場になっているのでしょう。
こうして毎年、安来には多くのコハクチョウたちが飛来するのでこの辺りは「白鳥ロード」と呼ばれて親しまれています。

米子水鳥公園によると、この冬は11月頃には900羽、そして12月~1月頃には2,000羽のハクチョウたちが、田んぼのあちこちで餌をついばむ姿が見られるようです。
※すべてスマホで撮影したものです。画像が不明瞭な点はご了承ください。
コハクチョウは基本的に複数で行動しています。
地面をついばみながら歩いては、少しずつ全体が移動していきますが、大きな体でヨチヨチ歩く姿はとても愛らしいです。
時々、単独で空を飛ぶコハクチョウがいます。
そして、ごく自然に他のグループに混ざってはみんなで仲良く落ち穂をついばんでいるので、特に固定した強い仲間意識はないように見えます。
今年は暖冬なので雪がなく、田んぼの餌は探しやすいのかもしれません。

でも、2023年2月に見た雪の中のたくさんのコハクチョウたちは格別きれいでした。
あっ、飛んだ!
そして、日暮れになると米子市の米子水鳥公園へと帰っていきます。

このコハクチョウたちは、シベリア方面へと北飛行が始まる3月上旬ごろまで見られます。
◆白鳥ロード
住所:島根県安来市
11月中旬頃~翌年3月上旬頃
出雲織 のき白鳥の里」でコハクチョウの情報も確認できます。

●住所:鳥取県米子市彦名新田665
●電話:0859-24-6139
●開館時間:
・4月〜10月:9:00〜17:30
・11月〜3月
 土・日・祝日:7:00〜17:30、平日:9:00〜17:30
●休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日
●入館料:ネイチャーセンター入館料 大人310円
中学生以下、70歳以上、障がい者手帳のある人は無料