高知県土佐市清水市竜串、四国の最南端、弘法大師が修行をしたと伝えられる足摺岬の突端に位置する「金剛福寺」。
足摺岬の観光地の道路を挟んで斜め向かいにあります。
12万平方メートルの広大な敷地を誇る大寺院で、この地で千手観音を感得した弘法大師が嵯峨天皇より「補陀洛東門(ふだらくとうもん)」の勅願を賜り、堂宇を建立したのだとか。補陀洛とは、インドの南岸にある観音様の住む山のことで、観音浄土として崇拝されている土地を表します。この寺は、その聖地の入口の東門にあたる場所とされていたそうです。
和泉式部や後深草天皇の女御であった二条の使者がこの寺を訪れ、黒髪を納め、観音様を崇拝したとか、源氏一門の多田満仲が多宝塔を建立したとか、源頼光が諸堂を修復したりと源氏一門との関係も深く有名だそうです。
寺の中は広く、沢山の見どころがあるということは、たくさん手を合わせたい場所があるのです。
本尊の千手観音は秘仏で、正月、初観音、春祭りなど特定の日に公開されるそうです。
この日も多くのお遍路さんが参られていました。このお寺、前の札所・岩本寺からは約100km。これは札所の中でおそらく最長だそうです。
本堂の横にはたくさんの観音様、後ろにもぐるりと囲っているので、一周すると厳かな気持ちになります。
本堂左手にある大師像が拝観できる大師堂。
他にも、岬の突端(亀呼岩)で、お大師様が亀を呼び、目の前に浮かぶ不動岩に渡り、修行したと伝えられている「大師亀」があったりして、みなさん撫でていらっしゃいました。
ここでも記念にいただきましたよ。

いろんなスタイルのお遍路さんがいて、興味深かったです。