岡山県勝田郡奈義町にある「奈義美術館」。

2020年の日本建築家協会第20回JIA25年賞受賞した奈義美術館は、1994年に、磯崎新による設計で建てられた、作品と建物が一体となっている美術館です。
太陽、月、大地と名付けられた3つの展示室から構成され、この土地の自然条件に基づいた固有の軸線を持っています。
借景には秀峰那岐山を望め、日毎、季節ごとにその表情の変化を据えることができます。
受付の右横、こちらが「大地」。
宮脇愛子氏の作品です。テーマはうつろひ。屋内屋外両方違ったものを見て感じてみてください。
こちらは「月」。
岡崎和郎氏の作品、補遺するもの。
音が響く構造になっていて、この中で休らいながら、ぼんやり時を過ごしてみてください。
そして「太陽」。
荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏の作品。遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体。

真南に位置する太陽に左右対称の景色。
丸い中で何をどう感じるのか、ここは異世界。
インスタでよく写真映えする感じでアップされていますが、この美術館の3つのテーマを贅沢な作りでなおかつ、コンパクトに仕上げている美術館だと思います。

ぜひ、時間に余裕がある時にここへきて、見て感じて浸ってみてください。
芸術はその人の受けとめ方次第で幾重にも広がります。

ここは何度も訪れて感じたい場所だと思いました。
常設以外にも受付左奥では、企画展やイベントのスペースがあり観覧することが出来ます。
そちらもおススメです。

また奈義町立図書館も美術館の中にあるという、珍しい美術館です。