鳥取県境港市から島根県松江市にまたがる中海にある大根島は、呼び名はそのまま「だいこんしま」です。
このちょっと滑稽な名前の島は、出雲風土記の「蜛蝫(たこ)島」が由来となっているようです。
それは、出雲の国にいた大きな鷲が大きなタコを捕まえて飛んできてこの島に止まったというのが始まりで、その後、蜛蝫(たこ)島から変化して現在の大根島に落ち着いたようです。
この大根島は、約19万年前の噴火によってできた溶岩の島で、江戸時代から薬用ニンジン(高麗人参)の栽培が盛んでの日本三大産地であるだけでなく、1年中牡丹の花が観られる島として知られており、特に大根島由志園は有名です。
そして、そんな大根島には、薬用ニンジンや牡丹以外にも近隣の人々が心待ちにしている花があります。
それは河津桜です。ソメイヨシノより一足早く咲き始める河津桜は、まだ春浅い2月頃より咲始め、冬一色の風景にようやく彩を与えてくれる桜として人々が心待ちにしています。
それは河津桜です。ソメイヨシノより一足早く咲き始める河津桜は、まだ春浅い2月頃より咲始め、冬一色の風景にようやく彩を与えてくれる桜として人々が心待ちにしています。
大根島には河津桜の名所が2ヶ所ありますが、1つめは大塚山公園です。
大塚山公園は大根島のほぼ中央にあり42.2m、島では最も標高が高い場所ですが、同時に日本一低い火山の1つでもあるようです。
が、展望は素晴らしく中海や大山、松江方面まで360度見渡せる場所です。
頂上付近で車を止めて芝生の広場から下に降って行くと河津桜の名所があります。
石垣は溶岩で作られています。
およそ100本の河津桜が満開でした。
大根島の河津桜の名所、2つめは県道338号線沿いの「グループホーム やつかの郷」近くから始まる桜街道です。
この辺り一帯は、花と中海の展望が美しいので河津桜とソメイヨシノをたくさん植えて「花海道」を作っています。まだ若い木で将来が楽しみな場所です。
すぐ近くには「ベタ踏み坂」で有名な江島大橋の撮影ポイントもあるので、ジャンプ台のように見えるベタ踏み坂が楽しめます。
そして、花の代名詞である牡丹畑も島のあちこちに点在しています。
これからグングン成長する姿が見られることでしょう。
大根島 河津桜の名所
住所:島根県松江市八束町波入2214
電話:0852-55-5822(松江市八束支所 地域振興課)
営業時間:9:00~17:00
駐車場:公園下、頂上に有り
●グループホームやつかの郷 付近の県道335号線
住所:島根県松江市八束町二子1025-9駐車場:道路わきに有り