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ヤングケアラーの問題を題材にした映画「猫と私と、もう1人のネコ」が公開されました。
主に福岡の飯塚で撮影が行われた本作の監督は、大河ドラマ「龍馬伝」をはじめさまざまな作品に携わっている祝大輔さん。主演は若手俳優の吉名莉瑠さん。主題歌と主人公の母親役を一青窈さんが務めています。
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大学進学を控えた主人公が、母親が脳梗塞になったため介護をしなければならなくなります。父親は家を出て不在。それまでと一変した日々に主人公の心は疲弊していきますが、その中で家族のあり方が見つめ直されるというストーリー。
重い内容ではありますが、考えさせれれるだけでなく爽やかな余韻も残る作品となっていました。
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公開を記念して福岡市内のKBCシネマで行われた舞台挨拶には、祝監督をはじめ吉名さんと一青窈さんが登場。さらに会場には作品に出演した九州の俳優たちの姿もありました。
映画というエンターテイメントを通して、まずヤングケアラーについて広く知れ渡ること。関心を持つことが問題を解決する第一歩になる。そのように感じました。
上映されている劇場は少ないですが、もしも何らかの形で鑑賞できる機会があれば触れてみて欲しい作品です。