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3月23日にSL人吉が長い役目を終えて現役生活に幕を閉じました。
この機関車は大正11年に製造されたもので、日本最古の現役SLとして多くの乗客から愛された存在でした。
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2019年にアニメ化され、社会現象ともいえるヒット作となった漫画「鬼滅の刃」とこのSL人吉がコラボしたことがあります。
鬼滅の刃の劇場版である無限列車編が公開された頃、SL人吉のナンバープレートを通常のものから「無限」に変えて熊本駅から博多駅間を走ったことがありました。映画の主な舞台は列車内で、SL人吉に似た機関車も登場します。
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この時は映画が記録的なヒットを飛ばしていた時期でもあり、博多駅にはSL人吉を見ようとたくさんの人が訪れていました。煙を上げながら駅に入ってくる姿に歓声が巻き起こりました。
この機関車が作られた時、こんなにも遠い未来まで走り続けることを予測できた人は恐らくいなかったでしょう。
鬼滅の刃は受け継がれていく人の心について描かれていましたが、SL人吉も役目は終わってもその姿は人々の心に残り続けます。
引退を聞き、改めてこの時にその姿を見れたことを幸せに感じました。