群れて咲く桜も美しいですが、たった1本だけ大きくそび立つ唯一無二の1本桜には、長い時間を耐え生き延びてきた孤高の雄々しさや凛とした力強さを感じます。
鳥取県には1本桜がないと思っていたのですが、今年偶然に知った南部町田住にも「田住の1本桜」があると聞き早速訪ねてみました。
この辺りはごくたまに通るのですが、1本桜があるとは全然知りませんでした。
南部町のこの辺りは、果物畑が多くブルーベリーや梨などを栽培しています。また、山間の土地を利用した畑も多く民家は少ない地域です。
まさにポツンと1本桜でした。道路からもわかりやすいです。
ただし、ここは個人の農家さんの所有地で駐車場もありませんので、見学する時には周囲にも迷惑にならないように気を付ける必要があります。
できればあまり知られないままにしたいような特別な桜との出会いでした。
来ていたのは地元の親子連れやカメラ好きのシニアが中心でした。
一体樹齢が何年なのかもわかりません。が200年~300年くらいではないでしょうか?
この日は天気が悪く雨が降る直前だったのですが、かろうじて遠くに大山が見えました。
山桜なので花と同時に葉も出ています。人工的に植えられるソメイヨシノとは異なり、昔からこの土地で自然に育ってきた山桜なのかもしれません。
青空だったらどんなに美しかったでしょう。
周囲にはどこかの高原に来たような景色が広がっています。
風雪に耐えてたくましく花を咲かせる田住の1本桜にパワーをもらいました。
田住の一本桜
住所:鳥取県西伯郡南部町田住
電話:個人所有の土地のため公開していない
駐車場無し