4月の桜シーズンからゴールデンウィークと、京都はどこへ行っても人・ひと・人!
ゆっくりと散策するのも大変なくらいです。
人ごみに疲れた方のため、
今回は、新緑が美しい穴場スポット、今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)を紹介します。

今熊野観音寺はどこにあるの?
今熊野観音寺、京都市民なら多分読めるし、場所を知っている人も多いかと思いますが、京都市以外の人にはあまり知られていない寺院です。
でも泉涌寺はご存知の方が多いのでは?
東福寺の近くにあり、楊貴妃観音像や皇室との関係が深いことでも有名な寺院です。
今熊野観音寺の由緒
今熊野観音寺は、泉涌寺の塔頭で弘法大師空海が建立した大変歴史ある寺院。
「頭の観音さん」として昔から広く信仰されてきました。
なぜ「頭の観音さん」と呼ばれているか?
それは鎌倉時代にさかのぼります。
頭痛の持病があった後白河上皇は、今熊野観音寺のご本尊である十一面観音からの夢の乙出のおかげで頭痛が治ったそうです。
それ以来、頭痛封じの観音様として篤く崇敬され、民衆にも知られるようになりました。
現在は、頭痛封じ以外に、ボケ封じのご利益もあると言われ、シニア世代の方がよく参拝に来られています。
青もみじの穴場スポット!
参道から本堂へ向かう途中も清々しい新緑で囲まれていて、気持ちがスッキリと癒されます。
境内には弘法大師像五智水と呼ばれる弘法大師ゆかりの霊水が汲める井戸、少し山を登ったところには鮮やかな朱色が美しい医聖堂があります。
近くにある東福寺に比べると、とても静かで落ち着いた観光ができるとっておきの穴場です。
最寄りの東福寺駅からは、なだらかな坂道を15分ほど歩かなければなりませんが、喧騒から遠ざかってゆっくりと緑を楽しみたい方にはおすすめです!