大仏といえば奈良の大仏、鎌倉の大仏、岐阜の大仏、牛久の大仏などが有名ですが、かつて京都にも大仏があったのはご存知でしょうか。
京都市東山区にある方広寺は、豊臣秀吉が奈良の東大寺にならって大仏を建てるために創建された、天台宗のお寺です。
秀吉によって作られた初代大仏は、東大寺の大仏より大きかったといいますが、完成して開眼する直前に慶長伏見地震によって損壊し、その後取り壊されました。
その後、大仏は何度か再建されますが、1973年(昭和48年)に4代目となる大仏が失火により焼失。その後は再建されていません。
ちなみに失火の原因は練炭火鉢の不始末だったそうです。
現在、京都国立博物館の北側にある大仏殿の台座があったとされる場所は「大仏跡緑地」として整備されています。
しかし、表通りから奥まった所にあり、周りは住宅に囲まれていることもあってあまり目立ちません。
おそらく京都の人でも知ってる人はほとんどいないのでは…