京都には紫式部『源氏物語』にゆかりのある地が多く存在しますが、京都市上京区の廬山寺(ろざんじ)がある辺りは、かつて紫式部が住んでいた場所とされています。
廬山寺はもともと別の場所にありましたが、1573年に現在の場所に移転しました。
平安時代、ここには紫式部の曽祖父・藤原兼輔(ふじわらのかねすけ)の広大な邸宅があったといいます。
紫式部はこの邸宅で一生の大部分を過ごしたといわれ、夫である藤原宣孝(ふじわらののぶたか)との結婚生活を送り、源氏物語を執筆したと考えられています。
境内に紫式部の邸宅跡であることを示す顕彰碑が建てられており、その周りには紫の桔梗が咲く「源氏庭」が整備されています。
桔梗の花の時期は6月末〜9月初め頃で、この時期に訪れるのがおすすめです。