皆さんは「ビャッコイ」という植物をご存じですか?
ビャッコイは、福島県白河市表郷に生育しており、横に細長く伸びる姿をしています。
植物分類学の父 牧野富太郎博士が会津の白虎隊にちなみ命名されました。
白河市に生育しているのに何故会津?と思う方もいるでしょう。
その理由は、ビャッコイが牧野博士の手にわたった際に、会津若松市付近で採取された他の植物に紛れていた為とのことです。
ビャッコイは、冷たい湧き水によってできる池や沼などにしか生育しないといわれており、8〜9月にかけて灰緑色の花が咲きます。一説によると氷河期の名残がある植物ともいわれています。
カヤツリグサ科の新種として明治38年に発表され、現在は福島県の天然記念物に指定されました。
なんと日本で生育している場所は福島県白河市表郷。この地だけとのこと。
非常に近い種は南半球(二ュージーランドやオーストラリアなど)に分布しているとのことですが、北半球では唯一ここ(福島県白河市表郷)だけで確認されています。
そんな希少なビャッコイですが、湧き水の減少や環境の変化によって、減少傾向にあるとのことです。