大原の三千院の参道を奥へ進むと、小さな山門が現れます。
『実光院』はその先にある勝林院の子院で、周囲のお寺に比べると人が少なめの穴場観光スポットです。
大原の山々を借景に、自然豊かでのどかな風景が広がるお庭。
ししおどしの音が心地よく聴こえてきました。
小さな池に、蓮の花も咲いていましたよ。
冬に咲く「不断桜」でも有名なお寺です。

実光院は僧侶が声明の研鑽を積むための場所でもあり、中国の「編鐘」という珍しい楽器など、声明の練習の際に使われた楽器を見ることもできます。

また、ここで私が密かに気に入っているのがこの和菓子。
八ッ橋饅頭。
あっという間に食べて袋だけになってしまいましたが。
ほのかにニッキの香りがする、小さな可愛らしいお饅頭です。
実光院に来ると必ず買うので、実はこれが目当てかもしれません。
入り口で購入できるほか、お庭を眺めながらお抹茶と一緒にいただくこともできます。
広い三千院を歩き疲れた後は、実光院でほっこり静かな時間を過ごすのがおすすめです。

実光院の情報
京都市左京区大原勝林院町187
拝観時間:9:00~16:00(季節により変更あり)