燕趙園(えんちょうえん)は日本国内最大級の本格的な中国庭園があり、香取慎吾さん主演のドラマ「西遊記」のロケ地にもなった場所です。
燕趙園ではコロナ禍前は、毎年コスプレ大会を行っておりそのイメージが強かったのですが、回遊式の本格的な中国庭園あり、中国雑技団の妙技あり(有料)、中華料理レストラン、道の駅などもそろい余すところなく中国気分に浸れます。
そんな燕趙園が今、入園料無料試行を実施しています。通常大人500円の入場料が無料。
期間は「第1期間 令和6年5月16日~令和6年7月15日まで」となっていますので、おそらく第2期間もありそうな気がします。詳細は燕趙園にお問い合わせください。
本格的な中国庭園で、少し古の中国王朝気分を味わってきました。
駐車場からはエレベーター付きの塔を登り、車道をまたぐ石の橋を渡って進みます。細部に至るまで中国文化にこだわって造られているのを感じます。
それもそのはず、設計、資材、加工まですべて中国で行われ一度組み立てられたものを解体して日本に運び、再構築したそうです。
中国といえば、ドラは欠かせないと思うのは私だけでしょうか?^^
皆さん、しっかり鳴らしておられました。
ここでは皇帝と配下が拝謁する場所です。
回遊式庭園でぐるっと1周歩くと、さまざまな中国の風景が四季折々に楽しめるようになっていて「燕趙園の二十八景」と呼ばれているそうです。
さすがは中国の歴代皇帝が好んで造らせたという、皇家園林方式の中国庭園の神髄を見せられたようです。
本当にどこも見応え十分でどこを切っても絵になる風景でした。
四季折々の花が咲いたらもっと美しい風景になると思います。
回廊の上には繊細な絵が細部にまでこだわって描かれていました。
出入り口からすぐの大殿「華夏堂(かかどう)」から見るとちょうど真向い辺りにある石の橋。
中国の石の橋は結構急斜面なのが特徴なのでしょうか。降りる時ちょっと怖かったです。
この先が庭園で最も高い場所 一覧亭です。右側には東郷池が広がって燕趙園で最も景色が美しい場所の1つです。
回廊のこの細かい彩色画をじっくり見るだけでも時間がかかります。
巨大な岩の間から飛雲瀑(ひうんばく)という名の滝が流れ落ちています。
滝の裏側は洞窟になっていて中に入れます。
中国独特の考え方「別有洞天」といって、この洞穴の中には外界と切り離された別の世界が凝縮されて存在するそうです。
底石には1円玉が転がっていました。そこは日本人の発想なのでしょうか。^^
世界遺産に指定された蘇州の拙政園にある「聴雨軒」を模して造られています。ここで静かに物思いにふけるのだそうです。
燕趙園の建物だけを見ると、日本の「茶室」に代表されるような侘び寂びの思想とは、ものの考え方も感じ方も全く違う気がします。
庶民文化ではなく皇帝文化だからでしょうか。
燕趙園
住所:鳥取県東伯郡湯梨浜町引地565-1
電話:0858-32-2180
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
※令和6年5月16日~令和6年7月15日まで入場料無料期間
※以降も無料期間はあるかもしれません