五大堂 同聚院(ごだいどう どうじゅいん)は、1444年に創建された東福寺塔頭です。
かつて、この場所には天台宗の法性寺というお寺がありました。
そこに藤原道長が作らせた不動明王を中心とする五大明王をまつる「五大堂」が建立されます。しかし、不動明王だけを残して五大堂は兵火で燃えてしまいました。
のちに東福寺が建てられると、五大堂は再建され、残された不動明王がまつられます。さらに同聚院が建てられると、五大堂はその本堂とされました。
境内にはモルガンお雪の墓があることで知られます。
モルガンお雪は1963年(昭和38年)に81歳で亡くなり、三回忌の1965年にパリ市から姉妹都市である京都市へ「ユキサン」と名づけられた新品種の白いバラが贈られました。
バラの季節になると、同聚院の入り口周辺に植えられた「ユキサン」がとても美しい。
同聚院では、この「ユキサン」を育て続けることを住職の大切な仕事にしているそうです。