京都の一乗寺、詩仙堂の向かいにある「野仏庵」。
あまり知られていないのではと思います。
私自身、一乗寺は良くお散歩しますが、「野仏庵」の存在に気づいたのは数年前のこと。
「野仏庵」は、京都の湯豆腐の老舗「順正」の創立者が設立し、別荘として使われていたそうですが、現在は寺院となり、中には200もの石仏があるらしいです。
お庭を眺めながら500円でお抹茶と和菓子をいただけました。
紅葉の時期はきれいだそう。
この時は、ほかには誰もいなくて、とても静かでした。

茶室は全部で5つもあるそうで、そのうちの1つは「雨月物語」の上田秋成ゆかりの茶室なのだとか。
一乗寺のあたりは高所なので、やはり景色がいいです。
門を入って正面突き当りには、野仏が祀られています。
これが「野仏庵」の由来なのでしょうか。

また、この門は近代の公家で政治家だった西園寺公望の寓居の門を移したものだそうです。
色々と面白いものを見ることができる場所でした。

現在は残念ながら、しばらくお休みだそうですが、また機会があれば行きたい場所です。

野仏庵の情報
左京区一乗寺葉山町15−3