7月の祇園祭にちなんで今回は、京都市の四条大宮のあたりにある「元祇園 梛神社」をご紹介します。
祇園祭はその昔、疫病を鎮めるために始まったお祭りです。
京都で疫病が流行した際に牛頭天王を祀ったのが、現在祇園祭を行う八坂神社なのですが、この牛頭天王を召喚した際、途中で梛の林に神輿を置いて分霊を祀りました。
その場所が、元祇園 梛神社です。

境内の北側には、御供石があります。
祇園祭の山鉾巡行では、この石の上にお供え物を置く習わしがあります。

また、梛の林から牛頭天王の神輿を八坂まで送る際に風流傘を立てたのが、祇園祭で立つ鉾の一つ、傘鉾の始まりでもあるそうです。
傘鉾は、鉾の中でもとても華やかです。
境内には、ご神木として梛の木がありました。
梛の葉は切れにくいことから、「縁が切れにくい」「縁結び」のご利益があるそうで、梛神社で結婚式を挙げる人もいるのだとか。

そして実は、本殿が二つある珍しい神社でもあります。
右側は隼神社という、厄除けや病気平癒のご利益がある神社です。
派手な神社ではありませんが、色々と見どころがあるのでぜひ訪れてみてください。

元祇園 梛神社の情報
京都市中京区壬生梛ノ宮町18-2