勧修寺は、京都市山科区にある由緒ある寺院です。
地名としては「かんしゅうじ」なのですが、寺名は「かじゅうじ」と読みます。
勧修寺は、醍醐天皇の生母・藤原胤子の菩提を弔うために平安時代中期の900年に創建されました。
以来皇室や藤原氏の庇護を受けて栄え、一時は荒廃したものの江戸時代には門跡寺院としての格式をそなえていたそうです。
重要文化財の「勧修寺書院」は、江戸初期に明正天皇の旧御殿を移築したもの。
書院とともに移築された宸殿は、境内で最も格式の高い建物です。
手前の緑にも映えてとても優雅なたたずまいでした。
宸殿側からお庭を見ると遠くの山が借景になっていて広々としています。
書院の前には、水戸光圀(あの水戸黄門さん!)が寄進した雪見灯篭や樹齢750年を超えるといわれているハイビャクシンという植物もあります。
雪見灯篭の手前の植物がハイビャクシンです。
地を這うように広がっていて迫力がありました。
京都市指定名勝「氷池園」
勧修寺境内で一番の見どころは、氷室池(ひむろいけ)を中心とした池泉回遊式庭園「氷池園」です。
氷室池のほとりから見る観音堂がきれい!
初夏の氷室池では、花菖蒲・カキツバタから蓮・睡蓮と清らかでかわいい花が次々と咲きます。
私が訪れたときは、残念ながらまだ蓮は咲き始めたばかり。
実は勧修寺の蓮はとても遅咲きなのだそうで…。
その代わり境内で可愛い紫陽花を見つけました。
勧修寺の蓮は、7月後半から8月中頃までが見ごろみたいです。
今度はタイミングを合わせて行ってみようと思います
蓮を見るならきれいに花が開く午前中がおすすめ!
ちなみに勧修寺は桜の名所としても有名で、春には見事な桜景色も楽しめます!
勧修寺周辺には、小野小町ゆかりの随心院や太閤秀吉がお花見をした醍醐寺などもあります。
勧修寺へ訪れる際には、ぜひ足を延ばしてみてください。
勧修寺の基本情報
  • 住所 京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6
  • 拝観時間 9:00~16:00
  • 拝観料 500円
  • 電話番号 075-571-0048
アクセス 
  • 最寄り駅 市営地下鉄「小野」徒歩約7分
  • バス 「勧修寺」徒歩すぐ