7月25日、大阪の夏の代表的な祭り「天神祭」の船渡御(ふなとぎょ)に参加してきました。
船渡御は天神祭のクライマックスともいえるイベントで、船に乗りながら大川沿いの景色と花火を楽しむことができます。

船に乗るのは今回が初めてで、その様子をレポートします。

船は18時出発ですが、1時間以上前の16時45分ごろに乗船場所(天神橋)に到着しました。
多くの船が祭りのために集合して3列になって前後に長く並んでいます。下の写真では川の水が見えませんが、柵の向こう側が川で、テーブルや椅子が見えるところは船の上です。
乗船場所は天神橋(上の写真左手にすぐ橋があります)と、飛翔橋の2か所に分かれていますが、合計で100隻もの船が川を行き交います。
出発の1時間前から船に乗り込み、チケットに書かれている番号の席に向かいます。テーブル席がある船もありますが、私たちの船は椅子席だけの船でした。

乗船者にはお弁当もついていて、ドリンク(ビールや酎ハイ、ハイボール、ソフトドリンク)も飲み放題でした。
豪華なお弁当で美味しかったです。
乗船してしばらくすると、はりげん連のお囃子が始まりました。鐘・太鼓の音が鳴り響き、祭りを盛り上げてくれます。

船がすれ違う際のあいさつとして行う「大阪締め」のリハーサルも行われました。

「打ちましょ」の掛け声でパンパンと2回手を打ったあと、「もうひとつせー」でパンパン、「祝うて三度」でパパンパンと手を打ちます。

最後の「祝うて三度」パパンパンのところが初めての人には少し難しいかもしれません。
出発までの間にゲストの歌やトークもあって盛り上がっています。天神橋の上には船や花火を見ようと大勢の人が集まってきます。
そうこうしているうちに船が動き始めました。

乗船中も、ずっと太鼓や鐘を鳴らしながら船上の雰囲気を盛り上げてくれます。

途中で特別ゲストの尺八や三味線の演奏もあり、一層祭りの雰囲気を盛り上げてくれました。
川の周りには高層ビルが立ち並んでいます。下の写真の右が京阪電車の天満橋駅、左がOMMビルです。
大川に架かる橋の下を通る時には、手が届きそうなほど低い橋が迫力満点でした。
日が暮れると、待ちに待った花火が打ち上がり、夜空を彩ります。近くで上がる花火は大迫力です。
天神祭は、大阪を代表する伝統的なお祭りで、平安時代に遡る歴史を持ちます。この祭りは、学問の神様として知られる菅原道真公を祀る大阪天満宮の例祭として始まりました。

祭りのハイライトである船渡御では、多くの船が大川を行き交い、夜空を彩る花火と共に、壮大な光景を作り出します。

天神祭の船渡御の様子とはりげん連は、YouTubeでもご覧いただけます(下は2023年の映像)。