小城市の市街地方面から北へ進んでいくと見えてくる江里山。約480年前に開かれた天山山系の中腹で、標高は250mほど。山道を登っていくと、そこには棚田が広がっています。
休憩所前には、かかしがお出迎え。「2024」の旗を掲げています。遊歩道はイノシシ対策のため網が張られていますが、中に入ることは可能。今回は網の中までは入りませんでしたが、周囲を囲む道を散策してみました。
上へ登っていくと、道が細くなり関係者以外の車は進入禁止となっています。
彼岸花の季節です。棚田と彼岸花がセットになった景色がまた絶景。
棚田は約600枚。石積みの形状で重なり合い、一帯を形成しています。1991年に「全国農村景観百選」、1999年に「日本の棚田百選」、2022年には「つなぐ棚田遺産」に選出されるなど、全国的に名が知られるエリアです。来場客に募金も募りながら、地域の方や自治体によって管理・保護されています。
珍しい、薄ピンクやクリーム色の彼岸花も。少し寂し気なイメージがある彼岸花ですが、繊細でロマンチックな花言葉もあり、凛と咲く姿はやはり綺麗…。
掲示されているマップでは、ベストコースも案内されています。今回は七曜の滝までは行かず、棚田の目の前に続く道をぐるっとまわり、そのあとは天山方向に降りました。
汲み水スポット。今回は容器を持参してこなかったので寄りませんでしたが…毎年の水質検査もお墨付きの15度前後の綺麗な山の水が流れています。このあたりをさらに上に登ると「江里山観音」があり、安産祈願の場としても親しまれているようです。
田んぼは一部、まだらな部分や土がむき出しの部分もありましたが、緑と赤のコントラストが映えていて、段々と広がる棚田の景色にはやはり圧倒されます。残念ながら晴天ではありませんでしたが、しっかりと景色を堪能することができました♪
【江里山の棚田 彼岸花】
場所:佐賀県小城市小城町岩蔵4148
JR小城駅から車で20分