祇園にある建仁寺は、京都で最古の禅寺です。
境内は中国の百丈山にならい、勅使門・三門・法堂・方丈の伽藍が一直線に並ぶ造りをしています。
ふだんはなかなか一つずつ見て歩くことはありませんが、今回はじっくりとまわってみました。
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写真の建物は浴室。
禅寺では浴室が修行の場として備わっています。浴室があるのはしっかりとした禅寺の証で、食堂と禅堂に並び浴室は、無言の場なのだそうです。
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建仁寺の中にある小さな祠「楽神廟(楽大明神)」。「明星殿」とも呼ばれます。栄西禅師の母が栄西を身ごもった時の逸話に由来する祠だそう。
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方丈から離れているので見逃しがちですが、立派な開山堂楼門。
開山堂は、栄西禅師の墓所がある場所です。
公開はされていませんが、開山堂の中には栄西の木像が安置されているのだそう。特別公開されることもあるのかもしれません。
京都のお寺はどこも見どころが多くて、方丈や法堂などメインの場所だけを見てしまいがちですが、じっくりと境内をまわるのも面白いものです。
建仁寺の情報
京都市東山区大和大路通四条下る小松町584拝観時間:10:00~16:30