かつて国内4番目の国際貿易港として栄えた門司港。
ここ『旧大連航路上屋』は昭和4年(1929)に完工し、第二次世界大戦の終戦まで国際ターミナルとして活躍しました。

ちなみに、「上屋(うわや)」とは貨物を一時保管したり、配送準備したりする施設のことを言います。
現在は展示室となっています。
アール・デコ調の意匠が散見される建物。
国際ターミナルだけあって、時代の最先端を積極的に取り入れた!という印象です。
エントランスホールには、門司港に停泊していた船の模型屋や大連(中国)からの贈答品が展示されています。
1F奥へ進むと、映画などの資料を集めた「松永文庫」があります。
映画研究家の故・松永武氏のコレクションがぎっしり!

映画好きにはたまらない空間です。
この時(2024年9月中旬)は、戦争映画を特集しており、ポスターなどが多数展示されていました。
こちらは、戦時中の映画チケットと、映画館のマニュアル(左)です。
マニュアルには、上映中に空襲が起きた場合の対応などが記されています。
映画雑誌やパンフレットなどの資料もたくさん用意されており、
こんな懐かしい名作映画のパンフレットもあります!

石坂浩二主演・市川崑監督の金田一シリーズ・・・。
とんでもなく貴重なものを発見してしまいました。
なんとここには、あの名優・高倉健も来館したことがあるそうです。
これは映画「あなたへ」で、高倉健が座った椅子です。
健さん、健さん・・・と思いながら、思わず触れてしまいました^^

サインもあるらしいのですが、残念ながらこの時は資料室にしまってあるとのことでした。運が良ければ見られるかも!?