京都府宇治市にある「平等院」は、10円玉のデザインにもなっている日本が誇る世界遺産です。
藤原道長の別荘を1052年、息子の藤原頼通によって京都府宇治市に開かれた寺院で、「鳳凰堂」が建てられたのはその翌年です。

この世に極楽浄土を再現するために造られたとされ、その美しさは今も変わることなく残り続けています。
水面にはその全景が移って美しいのですが、夜になるとライトアップも美しい景観のひとつ。

そして平等院最大の見どころは、金色の鳳凰が輝く「鳳凰堂」。平安時代に栄華を誇った藤原一族の名残を感じることのできる唯一の遺構として、貴重な文化遺産でもあります。鳳凰堂の特徴は、まるで池に浮かぶように建てられた御堂です。

極楽に築かれた宮殿を思わせる美しさは見る者全てを魅了します。2014年に改修されたばかりで、鳳凰は金箔が施された創建時の美しさに近づいたそうです。
平等院境内には、国宝や重要文化財が多く納められた博物館「ミュージアム鳳翔館」があります。国宝である平安時代の「梵鐘」を始めとして、十一面観音菩薩立像などの貴重な文化財、最新のデジタル技術を使用した平安時代の平等院の復元映像も観ることが出来ます。

ミュージアムを向けると、ショップがあり、平等院のお土産や記念品、お守りなどを購入することが出来ます。
ショップの外は休憩所になっていて、観光客が思い思いに寛がれていました。
その先を歩いていくと、「裏平等院」と呼ばれる場所。こちらから見た平等院も角度が違うと趣も違って見えます。
整備が整っていて、どこを歩いても美しいです。
普段はなかなか知ることのできない平等院の歴史と文化について触れることのできる唯一の場所、紅葉の時期には赤く色づいてまた違う風景を見せてくれるのでしょう。

※中の様子は撮影不可なので外の様子のみ