今回は伏見稲荷大社の狛狐に注目してみました。
伏見稲荷大社は、全国のお稲荷さんの総本宮。
境内には、稲荷大神のお使いである狛狐がたくさん鎮座しています。
お天気が悪くてちょっと暗く映ってしまいましたが、境内の狛狐はそれぞれ、稲穂・巻物・鍵・宝珠のいずれかを口にくわえています。
すべてきちんと意味があり、稲穂は五穀豊穣、巻物は知恵を表し、宝珠は稲荷大神の霊徳、そして鍵はその霊徳を得ようとする願望を象徴しているのだそう。
こちらは宝珠をくわえた狛狐。
稲荷神社は江戸時代以降、商人を中心にして流行り、地方ではキツネの巣穴を見つけてそこを祀ったりもしたそうです。
お使いの狐が、いつのまにか神様のように扱われるようにもなったのですね。
こちらは稲穂をくわえる狛狐。
お使いの狐は、白狐という目には見えない存在とされ、動物のキツネとは異なるのだそうですよ。
どの狐も、キリっと境内を守っているように見えました。

伏見稲荷大社の情報
京都市伏見区深草藪之内町68