能成寺
観光・その他
山梨県甲府市東光寺町2153
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山梨武田史跡巡り〜甲府五山②「能成寺」〜
観光・レジャー
山梨県・能成寺
今回は、甲府五山の2番目「能成寺(のうじょうじ)」を紹介していきます。
能成寺は、甲斐源氏第15代当主武田信守(のぶもり)公が1345〜1349年ごろ、現在の笛吹市八代(やつしろ)町に創建したのが始まりといわれています。
武田信守公は、信玄公の高祖父つまりひいじいちゃんのさらに一つ前の方ということになります。活躍していた時代も1450年あたりなので、信玄公が活躍した時代からおよそ100年も前ということになります。
雨上がりの参道は情緒あふれる感じでいいですね。
ただ、父親である武田信重(のぶしげ)公の後を継いだものの、跡部(あとべ)氏という別の家柄の者に実権を握られていたため大きな業績を残すことなく5年後には亡くなってしまいます。
八代の地にあった等寺は信玄公の時代に甲府市に一度移され、のち文禄の頃に現在の地に移されたようです。文禄というと豊臣秀吉が朝鮮出兵をしていたころですね。
こちらが本堂です。結構綺麗な状態でした。
江戸時代後半の嘉永4年間と昭和20年の甲府空襲で伽藍を焼失しましたが、再建されています。
正直、武田家の歴史となるとどうしても信虎・信玄・勝頼の3代が中心になるのでその他の武田史跡は目が向きませんでした。ただ、信玄に甲府五山に認定されているという意味では、非常に訪れる価値のあるお寺でした。
甲府五山の証もしっかりと。
ここのお寺は派手さは無いものの、庭園がすごく趣があって良かったです。
実物は見れませんが、「信玄の制札」、「加藤光泰禁制」などの古文書が残っています。
赤穂浪士・大野九郎兵衛の墓、松尾芭蕉の句碑、龍の伝説を伝える「宿龍池」の碑、「虎嘯石」と呼ばれる大石があるようですが、今回は見られなかったので、また次の機会にうかがいたいと思います。
車でアクセスする場合も駐車場はありますので安心です。
お寺に咲き誇るお花は本当に気持ちが癒されます。
それではこれにて、山梨武田史跡巡り〜甲府五山②「能成寺」〜は終了となります。