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さようなら トロッコ列車「奥出雲おろち号」in亀嵩駅
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観光・レジャー
島根県・トロッコ列車おろち号
JR木次線を走るトロッコ列車「奥出雲おろち号」は、老朽化により2023年11月23日で廃止になりました。
ちょうど亀嵩駅に行った日はこの前日で、平日だというのにやたらに人や県外ナンバーの車が多いのは、おろち号を惜しむファンの人達が多く訪れていたためでした。
亀嵩駅は奥出雲の山間にある小さな駅舎です。駅舎に入るとすぐ右手はそば屋さんの扇屋さんで、正面にやっと人が1人通れる小さな改札があります。
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入口左手には趣のあるベンチと、その奥で改札の左横になるスペースには、亀嵩駅が「砂の器」のロケ地になったことを紹介するビデオがありました。
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そばを待っているとそば屋の店員さんが「列車が来るので販売に行ってきます」と言われ、お客さんにも案内されるので、トロッコ列車「奥出雲おろち号」を見に行きました。
1998年(平成10年)4月からの運航してきたおろち号は、翌23日に老朽化により25年の歴史を終えます。
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白と青の車体に希望を表す星が目を引くデザインです。
1車両だけが窓ガラスのないトロッコ列車になっており、この日に予約できたラッキーなお客さん達でいっぱいでした。
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と、扇屋の店員さんが顔なじみらしき1人のお客さんにそばを渡していました。
扇屋さんのそばは事前に予約すると亀嵩駅で渡してもらえるそうで、この時はこれが最後のトロッコ列車乗車になるJR関係者さんに「長い間お疲れさまでした」と手渡しされていました。
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駅のホームで「立売り箱」を肩から下げている人がいる風景も珍しいです。
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今後は、トロッコ列車おろち号に替わり、これまた人気の観光列車「あめつち」が走るとのことです。
新しい列車の歴史と共に扇屋さんのおそば文化も引き継がれるといいなと思います。
新しい列車の歴史と共に扇屋さんのおそば文化も引き継がれるといいなと思います。
JR木次線 亀嵩駅
住所:島根県仁多郡奥出雲町郡340