奥出雲おろちループ
観光・その他 島根県仁多郡奥出雲町八川   [地図]
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マキノ
2023-11-26 23:38
奥出雲おろちループで出雲神話に思いを寄せる
観光・レジャー 島根県・奥出雲おろちループ
観光・レジャー 島根県 奥出雲おろちループ
広島県と鳥取県の県境にほど近い島根県の奥出雲地方に、日本で最大級の2重ループ方式の道路 通称「奥出雲おろちループ」があります。

1992年4月に開通したこの奥出雲おろちループは、広島県と島根県奥出雲地方を結ぶ国道314号線の高低差105mを一気に縮めるために造られました。
名前の由来は、この地方に伝わるヤマタノオロチ伝説です。
日本最古の歴史書である古事記。その中に描かれた出雲神話の1つにヤマタノオロチ退治伝説があります。それは以下のようなお話です。

高天原(たかまがはら)を追放されたヤンチャなスサノオは島根県奥出雲町の鳥髪(とりかみ)に降り立ちました。そこで偶然知り合った老夫婦から娘 奇稲田姫(くしなだひめ)が獰猛なヤマタノオロチに食べられそうになっていると聞きました。そして、ヤマタノオロチを退治して奇稲田姫をピンチから救い、後に自分の妻にしたという伝説です。

実はこの奥出雲地方はたたら製鉄の本拠地で、製鉄のために多くの木を伐採し続けたため氾濫し何度も大洪水を起こした斐伊川をヤマタノオロチに例え伝えたのではないかという説もあります。

ともあれ、ヤマタノオロチは頭と尾が8つずつある大蛇で、その大蛇がとぐろを巻く様子が2重のループ道路と似ているということから「おろちループ」と命名されました。

奥出雲おろちループは途中で駐停車がしにくいので、「おろちループ展望台」から眺めるのがおすすめです。
奥出雲おろちループ近辺の国道314線には橋やトンネルがいくつもあり変化に富んでいるし、紅葉の季節には色とりどりの木々も見事でデートや家族連れにもおすすめのドライブコースです。

ヤマタノオロチ伝説に興味がある方は、さらに奇稲田姫ゆかりの「稲田神社」やスサノウと暮らした新居「須我神社」等へ足を延ばしてもいいかもしれません。
また、近辺には「道の駅 奥出雲おろちループ」もあり、休憩したりお土産を買ったり食事もできます。
奥出雲 おろちループ 
●住所:島根県仁多郡奥出雲町八川

道の駅 奥出雲のおろちループ
●住所:島根県仁多郡奥出雲町八川2500-294
●電話:0854-52-3111
●営業:10:00~16:00
●定休日:水曜日
●駐車場:大型:7台、普通車:66台
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