金沢市民芸術村PIT2ドラマ工房
創作・アート
石川県金沢市大和町1−1
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天幕の元でお話をジュニア・クラブ第13回発表公演
趣味・カルチャー
石川県・金沢市
金沢市民芸術村で、ジュニア・クラブの第13回発表公演があり、観に行ってきました。
ジュニア・クラブは元花園小学校の校長先生だった故・長井珠子先生が2011年に立ち上げた詩の朗読で声を出して、お芝居につなげていく活動をしています。
前年度まで自分の子どもが所属していたので、知っている子が多く在籍しているので今年も子どもと一緒に鑑賞することにしました。
舞台も去年とはまた違う作り。
詩の朗読やお芝居がどんな形で繰り広げられるのか、楽しみです。
谷川俊太郎氏の「これはのみのぴこ」
まずは詩の朗読。最初は谷川俊太郎の「これはのみのぴこ」
「これはのみのぴこ」から始まるお話は、軽快なテンポで、進んでいきます。
最後はどこの誰に辿り着くのか…?!
小川未明氏の「野ばら」
登場人物は青年と老人の2人。国境の石碑を守る青年と老人の間で芽生えた心の絆が戦争によって断たれるお話。シンプルな景色の変わらない国境の石碑の回りの様子を野ばらが平和の象徴として描かれています。
平和な日本に住んでいる私たちですが、世界のどこかでは戦争で命が失われている事実があります。国と国の関係は大切ですし、○○人という誇りもあります。それとは別に相手を思い合い、敵味方とはならない関係も築けることを教えてくれるお話でした。
山下洋輔氏の「ドオン!」
いたずらっ子の鬼の子とこれまたいたずら好きの人間の子が、家族を巻き込んで太鼓をたたいて応戦していくお話です。
ドンドンだけでない、多様な太鼓の音が鳴り響き、愉快なリズムに会場を飲み込んでいます。
ドンドンだけでない、多様な太鼓の音が鳴り響き、愉快なリズムに会場を飲み込んでいます。
販売されている絵本の絵は 長 新太さん。
絵本も面白いですよ~。
お芝居「いつだって僕ら、星空の下で」
秋のキャンプにやってきた、十二夜中学の演劇部のメンバー。
顧問の先生に内緒でとある劇の公演を計画するまでを「居場所」をテーマにアメリカからやってきた新入部員と、演劇部のメンバーたちの心模様を丁寧に描いていました。「居場所」をテーマにしたというけれど、小学生にはちょっと難しいお話になっていました。
去年のお芝居がコミカルだったので、ちょっとクールな印象でした。
脚本は昨年引き続き君野 新汰さんが担当。
登場人物がジュニア・クラブに所属している子どもたちが出演するということがベースにあるので、中学生という設定にして、部員のセリフ量も多い少ないはあるものの、ボリューム感は必要だったり、あれこれ考えながら脚本を書いていかなくてはいけないので、ただ物語を書くより難しいところがあるなぁと思いながらみていました。
演劇は、総合演出がいて、脚本、演者、音響、照明、裏方、全てが揃ってはじめて作品として完成されます。
でも演じるのは人間。公演によって違いかあるからこそ、何度見ても新しい発見がある。
逆に言えば、1回しか観ない人はその1回でどう感動させられるか。
人間に必要なエネルギーだけど、常に必要でないこの微妙な立ち位置にある娯楽の枠の中で、演者として楽しむのか、後ろから見守るのか、観客として世界観に浸るのか、ぞれぞれの楽しみ方がある。
登場人物がジュニア・クラブに所属している子どもたちが出演するということがベースにあるので、中学生という設定にして、部員のセリフ量も多い少ないはあるものの、ボリューム感は必要だったり、あれこれ考えながら脚本を書いていかなくてはいけないので、ただ物語を書くより難しいところがあるなぁと思いながらみていました。
演劇は、総合演出がいて、脚本、演者、音響、照明、裏方、全てが揃ってはじめて作品として完成されます。
でも演じるのは人間。公演によって違いかあるからこそ、何度見ても新しい発見がある。
逆に言えば、1回しか観ない人はその1回でどう感動させられるか。
人間に必要なエネルギーだけど、常に必要でないこの微妙な立ち位置にある娯楽の枠の中で、演者として楽しむのか、後ろから見守るのか、観客として世界観に浸るのか、ぞれぞれの楽しみ方がある。
たまには頭を空っぽにして、演劇をみるのも楽しいものです。
ジュニア・クラブ第13回発表公演2024年
「天幕の元でお話を」3月16日(土)①13:00~ ②16:00~
3月17日(日)③10:30~ ④14:00~
【入場料】一般1,000円 高校生以下 500円(全席自由・税込)
【会場】金沢市民芸術村PIT2ドラマ工房(金沢市大和町1-1)
【演目】
お芝居 「いつだって僕ら、星空の下で」作 :君野 新汰
朗読 「これはのみのぴこ」 谷川俊太郎:作