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鯖街道口と京都市電の跡

まちフォト
京都府・出町
京都にはかつて市電が通っていた時期があり、出町にもその名残が見られます。桝形商店街の前にある広場のような場所が、その跡地です。

不自然に広々としたスペースは、市電のターミナルの跡だったのですね。
ターミナルだった場所には現在、地下駐車場が設置されています。

当時路線は二手に分かれ、もう一方は出町橋のたもとまで来ていたのだとか。
出町橋は、「鯖街道口」の石碑があるところ。鯖街道は、京都と若狭をつなぐ魚の輸送路です。

若狭へは、大原や八瀬を越えて向かったそうです。想像もつきませんが、一夜で魚を運んだのだとか。また、有名なふたばの豆餅は、薪を運んでやってきた大原女たちがお土産に買っていたそうですよ。
かつては京都の北の玄関口だった出町。独特の風景には、さまざまな歴史があったのですね。
「鯖街道口」石碑の情報
京都市上京区青龍町231