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平松礼二のアトリエ@『湯河原町立美術館』

趣味・カルチャー
神奈川県・湯河原温泉
湯河原温泉に佇む、煉瓦造りの瀟洒な建物『湯河原町立美術館』
ここには金箔や墨を巧みに操る平松礼二氏の作品が展示されています。
平松氏は、湯河原にゆかりある日本画家。
展示室内は撮影NGなので、その作品の大胆さと美しさはぜひ生で味わってみてください^^
今回は撮影OKだった、アトリエ内の様子をご紹介します。

平松礼二氏といえば、「文藝春秋」の表紙(2000年〜2010年)の担当者。
この表紙を見てハッとした人も多いのではないでしょうか?

「ゆりかもめ新橋駅」のステンドグラスの原画・監修も手掛けています。
手前の木々&奥にある青い海・空のコントラストが華やかですね。

アトリエ内には画材やスケッチが並んでいます。

鉱石や貝を砕き、そこに動物の骨などを原料とする膠(にかわ)を混ぜて絵の具を作成!

私は平松氏の描く”青”が大好きなのですが、一口に「青」と言っても原料はこんなに豊富!
それぞれの青に、どんな思いを託して絵筆を取るのでしょうか。

スケッチの下にあるのは金箔の試し貼りでしょうか?
平松礼二氏の作品を観ると、金箔の美しさを最も引き立たせるのは青色かもしれない・・・と感じます。

墨で描かれた自画像も。

自身の作品をバックに、微笑む平松礼二氏の写真。
自画像からそのまま飛び出してきたかのようですね^^

全国各地で開催された、平松礼二展のポスターも掲示されていました。
モネの「睡蓮」から大きな影響を受けたという平松礼二氏。
展示室ではそんな平松氏の描いた、平松流「睡蓮」を見ることもできます。