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正ノ木稲荷大明神こと「稲積神社」〜衣・食・住を司る生活の守護神
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観光・レジャー
山梨県・稲積神社
さて今回は、以前紹介した「一蓮寺(いちれんじ)」のすぐ隣にある「稲積神社(いなづみじんじゃ)」をご紹介します。
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ここ稲積神社は約2008年前、五穀豊穣を祈願するため今の甲府城(舞鶴城)のあたりに作られて一条忠頼(いちじょうただより)一族に崇敬されました。
「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」と「大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)」という神様が祀られており、五穀豊穣だけでなく「商売繁盛」「飲食業繁栄」など、生活に密着した衣食住に関わるご利益を得られる神社です。
甲斐国の領主が浅野長政(あさのながまさ)になってから、甲府城のあたりから一蓮寺とともに現在の場所に移設されました。
実は神社の鳥居が朱色に塗られているのは、「魔除け」や「不老長寿」の意味合いが含まれているからです。この綺麗な朱色の鳥居は車も通れる大きさです。
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鳥居をくぐると「十二支灯篭(じゅうにしとうろう)」という石が並んでいます。それぞれの灯篭に十二支が描かれており、自分の石を撫でて開運を呼ぼうというものです。私は辰年なので、辰の灯篭を撫でてきました。
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この「文殊(もんじゅ)の石」は、石の上に手を置いて願い事を述べて3回回ると願いが叶うという石です。せっかくなので願いを述べて3回回ってきました。
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ここには島根県にある「出雲大社」と「熊野大社」の御分神が祀られています。向かって手前右側には地下136mから「御神水」が湧き出ていています。
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境内にある「天満天神社」は菅原道真が祀られています。学業向上・合格祈願を願ってこの牛を撫でると願いが成就するのだとか。塩山の菅田天神社(かんだてんじんじゃ)にも同じ牛がいましたね。
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そして、これが非常に珍しい交通安全の車祓いができる「猿田彦(さるたひこ)社」です。ここに車を乗り入れてお祓いしてもらうということのようです。鳥居が車が通れるくらい大きくなっていた理由はこれですね。
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そして、トップ画に載せた拝殿がこちらです。拝殿前にはたくさんのぼんぼりと「大麻をおまつりしましょう」の旗があります。大麻はお祓いや衣類として古くから使われています。
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拝殿のすぐ近くに御神木(ごしんぼく)があります。私は、御神木がある神社では必ず手を添えてその木から出るエネルギーを感じるようにしています。ここの御神木はすごく私にあっていました。
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この稲積神社周辺では、5月2〜5日に「正ノ木(しょうのき)さん」というとても有名なお祭りが行われます。私は人混みが得意ではないので一度も行ったことがないのですが、山梨県民なら誰しも名前だけは聞いたことがあるお祭りです。
境内には「金比羅神社」「金城稲荷神社」など不思議なことにいくつも神社があります。平日は人が多くはないのでのんびりと参拝できる好きな神社でした。
では、これにて「正ノ木稲荷大明神こと「稲積神社」〜衣・食・住を司る生活の守護神」は終了です。ご覧いただきありがとうございました。