熱海 起雲閣2 "Kiunkaku 2 in Atami"
再び洋館の”金剛”の間となる。 1929年の創建で、かつては他の建築とは繋がっておらず、石張りである小部屋に入り口があったそうである。レンガ造りの暖炉があり、先ほど観賞した”玉渓”の間を思わせるが、窓が小さく照明も柔らかいので、寛ぐための空間だったことを思わせる。暖炉の上方に施されたスペード、ハート、クラブ、ダイヤの細かい螺鈿の装飾が、質素で美しい。 出口へ向かう細い廊下の脇に、洗面所の設置された部屋がある。奥へ進むと、広い浴室となっていた。ここが”ローマ風浴室”で、浴槽内に腰を掛ける台があった
Yuta Ando
2023-05-21 03:11