金沢市の事業で、和食への関心や意欲が高く、市内在住又は市内学校に通う、小学校4年生~中学校3年生が対象でした。
今回は中学生が応募しました。

全6回の研修すべてに参加できることが前提だったので、スケジュールの調整をするのが大変でしたが、金沢の食文化を学び、プロの料理人に手ほどきを受けられる経験は貴重だな思いました。

日本料理を知るとともに、日本料理の基礎の実習をした後、プロの料理人や参加者の大切な人に作った料理を味わってもらう6回のワークショップです。
1回目は料亭の金城楼で和食とは、加賀懐石について講義がありました。
敷居の高い金城楼。歴史を感じる建物を見学させてもらいました。
2回目から金沢未来のまち創造館で和食作りの実践です。子どもたちだけの参加で、親は送迎しかしていませんでしたが、6回目は料理する様子を見学させていただきました。

3人グループで手分けして料理を作っていきました。
2回目から5回目まで同じ料理を作っていたので、6回目は手際がよくてきぱきと作っていました。
金時草としめじの酢の物
茹でると粘り気の出る金時草はお酢との相性がいいそうです。
加賀野菜の代表「金時草」を使った酢の物。酢の酸味がまろやかでとても食べやすく家でも作ってみたいと思う一品でした。
だし巻き卵
石川県風のだし巻き玉子は、だしの風味が強く、甘さは控えめ。
伊達巻を作るように、簀巻きに卵をまいて形を整えていました。
アジの蒲焼
金沢港でもよく水揚げされるので、新鮮な味が比較的手に入りやすいのだそうです。

小麦粉をまぶしておくことで、たれにとろみがでて魚と絡みやすくなります。
鯛めし
シンプルな味付けなのですが、鯛のうま味ときのこの風味がしっかり楽しめる一品になりました。
薬味の葱と一緒に炊き込んだショウガもしっかり効いていました。
沢煮椀
だし汁はかつおと昆布の合わせ出汁を使用しており、出汁は先生があらかじま作ってきてくださっていたそうです。
一番出汁は透明度が高く、透き通っていました。
野菜を千切りよりさらに細く切り、食感を残すと美味しさがアップします。
最後の会は、基礎を使って調理し、大切な人に食べてもらおうということで、母が一緒に行って娘の作った料理をいただきました。

3ヶ月でこういった本格的な和食が作ることができて、とてもいい経験になりました。
来年も募集があると思いますので、一応金沢市の募集要項のリンクを貼っておきます。