今回は、紅葉が有名な圓光寺を紹介します。
圓光寺があるのは、詩仙堂や曼殊院、修学院離宮など趣ある寺院が点在している一乗寺エリアです。
紅葉シーズンには、京都の観光スポットの多くが混雑しますが、一乗寺周辺は今のところまだ静かに散策することができる貴重なエリアとなっています。
まるで絵画のような額縁庭園
圓光寺の本堂から見る「十牛之庭」は息をのむほどの美しさで、柱を額縁に見立てて鑑賞することで、一幅の絵画のように楽しむことができます。
池泉回遊式庭園である「十牛之庭」は、散策することも可能です。
真っ赤な紅葉も素敵ですが、足元を見るとつやつやと輝くような苔も美しく、その中にひっそりといらっしゃるお地蔵様を探してみるのも楽しいですよ。
清々しくて美しい応挙竹林
庭の奥には、円山応挙が愛したという竹林も。
さやさやと竹のそよぐ音を聞きながら、ゆっくりと歩いてみましょう。
圓光寺は、家康が京都伏見に建てた教学のための学校が起源となっています。
特に晴れた日の夕方は、美しい景色が楽しめます。
その縁もあって家康が遺言を残し、竹林の奥には徳川家康の歯を納めた墓と東照宮があります。
そこからは京都市街が一望!
特に晴れた日の夕方は、美しい景色が楽しめます。
涼やかな音色を響かせる水琴窟
独特の美しい音色を聞かせてくれる水琴窟は、本堂の玄関にあります。
紅葉の美しさについ通り過ぎそうになってしまうので、気を付けてください。
そっと耳を近づけてみると、金属音のような、水音のような、不思議な音色が聞こえます。
白砂を奔る龍「奔龍庭」
紹介が最後になりましたが、圓光寺受付から参道を上がると、はじめに見えてくるのが「奔龍庭」です。
白砂の上に龍に見立てた石が並び、まるで龍が空を舞っているようです。
見る方向や影によって、さまざまな見え方がする奥深い庭でした。
「奔龍庭」の奥には、講堂と寺宝展示が行われている瑞雲閣があります。
講堂から見る「十牛之庭」もきれいですよ。
圓光寺では、混雑を避けるために紅葉シーズンは日時指定の予約制となっています。
拝観を希望されるときは、必ず公式サイトからご予約をお願いします。
拝観を希望されるときは、必ず公式サイトからご予約をお願いします。
圓光寺の基本情報
- 住所 京都市左京区一乗寺小谷町13
- 拝観時間 8:00~17:00
- 拝観料(特別拝観期間) 大人1000円/高・中・小学生500円
アクセス
- 最寄り駅 叡山電鉄「一乗寺」徒歩約17分
- バス 「一乗寺下り松」徒歩約7分