京都市内を歩いていると、違う時代かと思うような古い建物が多くあります。

そんな一つ、京都の中心地にある「中京郵便局(なかぎょうゆうびんきょく)」をご紹介しましょう。
レンガ造りで、とても郵便局には見えないのですが・・・
近づくと、至って普通。

こちらは建物も珍しいのですが、中にプチ博物館も併設されています。
壁面博物館」は、この建物の歴史を主に写真で展示しています。

1871年に「西京郵便役所(さいきょうゆうびんやくしょ)(ここではないが場所は不明)として始まった当時、郵便局は東京と大阪、そして京都にしかありませんでした。

地元民は「西京」と書くと「にしきょう」と読みますが、当時は「さいきょう」と読んでいたそうです。

3年後の1874年に現在の場所へ移転、今も隣にあるNTT(当時は京都電信局)と合併して洋風木造二階建ての建物京都郵便電信局」として営業を始めます。

その後に建て替えの際、ネオルネッサンス様式」が採用されました。

郵便局は建物をそのままに何度か改名され、1949年に中京郵便局となります。

1970年代に改築、しかし屋根と外壁(北側以外)は旧庁舎のまま残したため、現在のような形になりました。

1986年に近代建築史に非常に重要な建物とされ「京都市登録有形文化財」に登録されました。
南側から見た外壁、一応こちら側が表玄関のようです。

ちなみに中の様子は・・・
やはり至って普通・・・
ちょっと天井が高いくらい。

壁面博物館だけでなく、外にも説明書きがありました。
地元民はあちこちにこういう建物があるので気にしませんが、改めて知ると京都は歴史が古いと感じます。



【おまけ】
隣のNTTの敷地にあった自動販売機。
Wi-Fiスポットになっていました。
こんなんあるの知らんかった・・・



京都中京郵便局
住所:京都府京都市中京区三条通東洞院東入る菱屋町30
営業時間:郵便窓口は9:00~19:00(土曜日は短縮、日祝は休み)
利用料:無料
その他:駐車場あり