東福寺は、京都随一のもみじの名所です。
毎年11月に入ると、東福寺境内は大変な人混み。
地元民としては、見たくても見られない「高嶺のもみじ」でした。
そこで今年は、初めて完全事前予約制の夜間特別拝観へ!
幻想的な紅葉を楽しんできました。
拝観できるのは、境内の洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷にかかる通天橋エリアと法堂です。
通天橋エリアへの入口では、上の写真のように少し人が固まっていましたが、昼間の東福寺では考えられないゆったりムードで紅葉を見ることができました。
ただ、夜なのではっきりとはわかりませんが、まだ紅葉のピークには至っていないよう…。
いつもならもっと真っ赤に染まっているはずなのに、まだ青々としたもみじもあります。
とはいえ、やはり美しい!
小川周辺は紅葉が進んでいてとてもきれいです。
次の写真は、洗玉澗から通天橋の方角を撮影したもの。
このあたりは人気の撮影スポットになっていて、皆さん順番に場所を譲りながらの撮影でした。
洗玉澗エリアから通天橋へ回ると、向こう側は苔が美しい緑の世界でした。
通天橋を挟んで両側の景色が全く異なっていて不思議。
通天橋の中央付近には、洗玉澗を見下ろせる張り出し舞台があります。
舞台から見下ろした紅葉がこちら!
紅葉シーズンは混雑が激しいため、お昼の拝観中に通天橋での撮影は原則禁止となっているのですが、特別拝観時はOK!
皆さん楽しみながら撮影されていましたよ。
通天橋エリアを堪能した後は法堂へ。
法堂にはご本尊の釈迦如来立像の他、堂本印象画伯がわずか17日間で書き上げたといわれる「蒼龍図」や巨大な仏様の左手を見ることができます。
巨大な左手とは、かつて東福寺に安置されていた約15mの釈迦牟尼仏(新大仏)の手です。
新大仏は明治14年(1881)の火災で焼失しましたが、かろうじて左手だけが救い出されたそうです。
間近で見るとすごく大きい!
もし火災に遭っていなければ、京都にも大仏があったかもしれないのですね。
今年秋の夜間特別拝観はすでに終了ですが、東福寺では早朝の特別拝観も実施されています。
来年は頑張って早朝に行ってみようかと考えています!
東福寺の基本情報
  • 住所  京都市東山区本町15丁目778
  • 境内自由
  • 方丈・通天橋拝観時間 9:00~15:30/閉門16:00(12月2日~3月31日)
    他の期間は公式サイトをご確認ください
通常拝観料 (秋季拝観時期を除く)
  • 方丈 大人500円/小人300円
  • 通天橋・開山堂 大人600円/小人300円
  • 共通拝観券 大人1000円/小人500円
アクセス JR奈良線「東福寺」/京阪本線「東福寺」/「鳥羽街道」徒歩約10分