兵庫県赤穂市加里屋にある「赤穂市立民俗資料館」は、建物自体が兵庫県の重要有形文化財に指定されている、貴重な建物。
現存する日本最古の塩務局庁舎としても、明治の洋風建築としても価値の高い建物です。
展示内容については日常生活用具や農耕生産用具など約5000点が展示されていますが、今回は2月9日から3月21日まで開催される「お雛さま展」の紹介です。
会期中は七段飾りのものをはじめ、寄贈された貴重な江戸、明治時代の歴史あるお雛さまや市松人形も多数展示されます。
現代とは一味違うお雛さまのお顔を見ながら、古の時代にタイムスリップしたような感覚になります。
最近では自宅で飾られることも減ってきたお雛さま。この機会に一同に揃うさまざまなお雛さまを愛でながら、時を経ても変わらない日本の伝統を感じたいですね。
同展示会では、神戸在住の仏画家・豊田和子氏の作品も同時展示されるそうで、そちらも見ごたえがありそうです。
江戸時代のお雛さま御殿雛は、細かいところまで繊細に作られていて一つ一つに魅入ってしまいます。
筆者の小さい頃は”出る”と噂された(笑)ほどの美しい洋館。その外観はひときわ立派で120年ほどの歴史ある建物を訪れるだけでも、価値ある訪問となりそうですよ。