例年2月3日が多かった節分ですが、2025年は2月2日でした。
去年も行った熊野大社の「節分祭豆撒き神事」に行って来ました。

出雲大社の方があまりに有名になってしまったのですが、出雲國風土記にも登場する熊野大社は、実はあの出雲大社より古い神社と言われています。

ちなみに出雲大社に祀られているオオクニヌシノミコトは、熊野大社で祀られているスサノウノミコトの子孫です。

熊野大社の節分祭は、この辺りで一番盛り上がる節分祭です。
今年も島根県の丸山知事に会えるかな^^
まずはお参りします。今年は日曜日に当たっているので予想通りすごい人でした。
舞殿には豆が用意されています。
今年、丸山知事は残念ながら欠席でした。
でも、島根のゆるキャラしまねっこが盛り上げていました。

※下は2024年の節分祭豆撒き神事の丸山知事
丸山知事さんは一見強面ですが、「言うべき時には言う」筋が通った姿勢が頼もしい知事さんです。
予想通り、今年の人気はしまねっこが独占しました。
特徴的な頭の上の装飾が、いかにも神々の国島根県らしいゆるキャラです。

元々歩く神社猫のようなしまねっこですが、今日は衣装も一段と神社っぽくて、歩く神社そのものでした。^^

神社の豆まきがこれほど似合うゆるキャラも滅多にいません。
まず最初に、弓矢を持った神職が、願いを込めて桃の鏑矢(鏑の根に似せた矢先が付いている矢)を天と地に向けて放ちます。昔から、桃はいろいろな災いを追い払うものと言い伝えられています。

この矢を拾うのを目標に参加している人もいました。拾えた人は今年はラッキーな年になるかな。
さぁ始まります!
が、しかし・・・しまねっこの可愛さに近くに陣取ったのが間違いでした。^^;
しまねっこは大きな手なのに、豆の袋を1個持つのもやっとで全く投げ飛ばせずに足元に落とすだけでした・・・下に集まっていた子供達だけは大盛況!

可愛い声で「ちょうだーい」と言われると投げ手はそちらに投げますよね。
数十個も取った子供がたくさんいる一方で、大人たちは全く取れなかった人続出だったみたい。

でも、子供たちが伝統的な日本の行事を楽しく体験できたのは良かったかな。
しまねっこも見られたし。^^
帰る道々はみんな軽い興奮状態で、あちこちで知らない人同士でも獲得した福豆の報告をしあっていました。

と、たくさんの福豆を袋に入れた家族連れと目が合いました。
「たくさん取れたね。良かったねー」と子供さんに声をかけたら、なんとお父さんが4個も福豆を分けてくださいました。

そういうつもりではなかったのですが、1個しか取れなかったこともあり、結局最後にはありがたく頂戴しました。

そういえば、日本には昔から「もらった福は他の人にも分ける」という言い習わしがあると、お年寄りが言っていたのをふと思い出しました。

こんな世知辛い世の中、あのお父さんはそれをご存じだったのか、自然にそうされたのか。
いずれにせよ今年の節分祭は、たくさん拾えた昨年より心温まる思い出になりました。

私も倣って、いただいた4つの福豆で近所のお年寄りに福のお裾分けをしました。
皆、良い年になりますように。
今年は撮影し忘れたので、昨年拾った福豆の画像で紹介します。
お豆も紅白のお餅もとても美味しかったです。
熊野大社 
節分祭豆撒き神事 毎年2月の節分の日 14:00から豆まき神事開始
住所:島根県松江市八雲町熊野2451
電話:0852-54-0087
拝観時間:24時間(職員の対応は8:30~ 17:00)
駐車場:有り