神戸市役所前にある「日本マラソン発祥の地」の碑は、日本で最初のマラソン大会が開催されたことを記念して設置されたものです。
日本初のマラソン大会は、1909年(明治42年)3月21日に開催された「神戸ー大阪間マラソン」とされています。
この大会は「大阪毎日新聞」が主催し、神戸市内から大阪までの約32.8kmの距離を走る競技でした。
現在のフルマラソン(42.195km)よりも短いものの、日本で初めて「マラソン」として行われた大会であり、日本のマラソン文化の始まりとされています。
ただし、1855年に群馬県安中市で行われた「安政遠足(あんせいとおあし)」を日本最古のマラソンとする説もあります。この「安政遠足」は小説や映画の題材(2019年の映画『サムライマラソン』など)になっています。
この歴史を後世に伝えるため、1983年(昭和58年)に神戸市役所前に「日本マラソン発祥の地」の碑が建立されました。
碑にはマラソンの歴史を示す説明が刻まれており、ランニング愛好者や歴史に興味のある人々にとって重要なスポットとなっています。
この碑が示すように神戸は日本のマラソン文化の発祥地のひとつであり、現在も「神戸マラソン」などの大会が開催され、多くのランナーに親しまれています。