これまで6回に渡りお届けしてきた『英国アンティークBAM鎌倉』のレビューも、この7回目で最後となります。

ラストにご紹介するのは、4Fのヴィクトリアンルーム。
ここはヴィクトリア時代の貴重な調度品がてんこ盛りの、超豪華なお部屋です。
ロンドンのケンジントンから運ばれてきた暖炉は、およそ120年ほど前のもの。
暖炉の左側にあるキャビネットの上には、エリザベス1世のステンドグラスが。
四隅には「1・5・5・8」と数字が描かれて、これは即位した年代を表しています。
右側のステンドグラスで輝いているのは、ヴィクトリア女王。
こちらには「1・8・3・7」と数字が打ってあります。
奥の壁にはヴィクトリア女王の肖像が飾られています。
左側は若かりし日の、右側は晩年の姿です。
2つの肖像の間には、惚れ惚れするような装飾のキャビネットが。

ヴィクトリア時代は産業革命により、大英帝国が大発展した時代でした。
家具の贅沢さ、煌びやかさから、そんな時代の様子がうかがえますね。
この豆のような形の家具は、「キドニーテーブル」。
キドニーは日本語で「腎臓」を意味します。
腎臓は豆のような形をしていることから、この名がついたそうです。

後ろの椅子の彫刻もかなり凝っていますね〜!
羊の頭部を利用して作られた、嗅ぎタバコ入れ。なんとも奇抜な発想ですね!
葉を砕くための針&匙がチェーンで繋がっています。

富裕層の間で流行した嗅ぎタバコは、シャーロック・ホームズの愛用品でもありました。

ヴィクトリア時代の調度品は単純に豪華なだけではなく、素材や造形にユニークな要素も多く見応え抜群!
ぜひ『英国アンティーク博物館BAM鎌倉』へ足を運び、趣向の凝らされた品々を楽しんでください^^