太秦にある木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)。通称「蚕の社」と呼ばれている神社です。
創建は古く、この辺りで勢力を持っていた秦氏がゆかりと言われていますが、はっきりとしていないようです。

参道の脇には白清稲荷という稲荷神社もありました。
秦氏は伏見稲荷の創建にも関わっている氏族のため、稲荷神社には深いつながりがあります。
こちらが本殿です。祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)をはじめ、5柱の神さまが祀られているそう。
この柵の奥にあるお社が、「蚕の社」の由来となっている養蚕(こかい)神社。養蚕の技術を伝えた秦氏が、蚕を祀った神社なのだとか。
なぜ3つの鳥居が組み合わさったような形をしているのか。これも明らかではないそうで、とにかく神秘的な雰囲気です。
目の前には、現在水はありませんが、「元糺の池」と呼ばれる池が。下鴨の地にある、糺の森と関係があるそう。

深く調べてみれば、きっと面白い歴史を紐解けそうな神社でした。

木嶋坐天照御魂神社(蚕の社)の情報
京都市右京区太秦森ケ東町50-1