本物のねぶた祭りを見に行くのはなかなかハードルが高いので、その雰囲気をじっくり味わいたくて、青森駅すぐの「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。

開館の9:00前に着いたので少し並ぶことになったのですが、周りはほとんど外国人観光客ばかり。海外でも人気があるのを実感します。
入り口付近では、小ぶりながら迫力のあるねぶたが迎えてくれます。初めて目にする人にとっては、これだけでも十分感動ものです。
開館時間になったので館内に入り、チケットを購入しました(大人620円)。

館内を案内に沿って進んでいくと、ねぶた祭の歴史を紹介するパネルや写真が並び、過去の祭りの様子や背景を知ることができます。

天井から吊るされた金魚ねぶた(上の写真の真ん中少し右に提灯のようにたくさん吊るされてる)の下をくぐり抜けながら進んでいくと、その先にはねぶた祭りの映像が壁面に投影されていて、祭りの音や熱気が伝わってくるような演出に気分も少しずつ高まっていきます。
そしていよいよ、メイン展示の大型ねぶたとご対面です。

間近で見る大型ねぶたの迫力に、思わず「おぉ…!」と声が出そうになりました。
目の前に立つと、その高さと立体感に圧倒されるし、真正面だけでなく横や斜め、少し引いて眺めることで、作り手の工夫や構図のダイナミックさがよりよく伝わってきます。
内部の骨組みや制作過程が見えるように展示された作品もあり、灯りの入ったねぶたがどうやって形作られているのか、普段なかなか見られない裏側をのぞき見るような感覚も楽しめました。
内部の骨組みや制作過程が見えるように展示された作品もあり、灯りの入ったねぶたがどうやって形作られているのか、普段なかなか見られない裏側をのぞき見るような感覚も楽しめました。

さらに印象的だったのが、館内の照明演出。
薄暗い中でねぶたがふわっと浮かび上がるように見えるのは、まるで本番の祭りを観ているかのような臨場感。
細部まで丁寧に作られた表情や動きが、静かな空間の中でより際立って見えます。

ねぶたの迫力にたっぷり浸って、そろそろ夕方。
気がつけばお腹も空いてきて、街を少し歩いて見つけた地元の居酒屋、六兵衛へ。

昭和レトロな雰囲気で、天井に吊るされた金魚ねぶたがやさしい赤い光を灯していて、そこでもまた祭りの余韻に浸ることができました。
壁いっぱいに並ぶ手書きメニューや、小さな絵馬もいい味を出していて、まさに「青森らしい夜」。
展示でじっくり見るねぶたと、居酒屋でそっと灯るねぶた。それぞれ違った表情に出会えるのも、青森の魅力ですね。
展示でじっくり見るねぶたと、居酒屋でそっと灯るねぶた。それぞれ違った表情に出会えるのも、青森の魅力ですね。
【ねぶたの家 ワ・ラッセ】
下の動画で「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の雰囲気をよりリアルに感じられます。