香川県高松市仏生山町に佇む浄土宗「法然寺」は、江戸時代に高松藩主・松平頼重公が建立した由緒ある寺院です。 法然上人二十五霊場の第二番札所であり、さぬき七福神の大黒天も祀られています。
境内には、極楽浄土を具現化した伽藍が広がり、特に三仏堂に安置された全長3メートルの木造釈迦涅槃像は「讃岐の寝釈迦」として知られています。 この立体涅槃像群は、法然寺開創350年を記念して、2024年から2025年にかけて東京・京都・九州の国立博物館で巡回展示され、多くの人々の注目を集めました。
また、平成23年(2011年)に建立された五重塔は、頼重公寄進の仏舎利を祀り、境内の象徴的存在となっています。 さらに、平成31年(2019年)には松平家墓所が国の史跡に指定され、その歴史的価値が再認識されました。
アクセスは、ことでん仏生山駅から徒歩約25分。 
 静寂な空間で、極楽浄土の世界を体感してみてはいかがでしょうか。