「【6月29日まで開催】生誕140年 YUMEJI展 ― 大正浪漫と新しい世界|富山県水墨美術館で夢二の世界に浸る」趣味・カルチャー|富山県・富山市の魅力をお届け!
「【6月29日まで開催】生誕140年 YUMEJI展 ― 大正浪漫と新しい世界|富山県水墨美術館で夢二の世界に浸る」の趣味・カルチャーの記事を富山県・富山市からご紹介!地域の風景やグルメ、暮らしの魅力を感じてください。
https://freelife.ne.jp/article/12602
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当時開催されていた特別展「生誕140年 YUMEJI展 ― 大正浪漫と新しい世界」を鑑賞したのが目的です。
(※こちらの展覧会は現在は終了しています)
竹久夢二の繊細な線と耽美な世界観にひたり、どこか夢うつつの気分のまま、美術館に併設されたカフェ「水の時計」へ立ち寄りました。


効率的に、成果を出すこと。スピード感を持って動くこと。
もちろんそれも大切だけれど、気づけば“今ここ”の自分に目を向ける余裕がなくなっていたのかもしれません。
そんなときに、この一言。
「待つこと」に意味があるなんて、いつから忘れていたのでしょう。

じっくり10時間、低温の水でゆっくり抽出することで、雑味のない澄んだ味わいに仕上がるそうです。
実際にいただいた水出しコーヒーは、まるで湧き水のように清らかで、口当たりがやさしく、けれど深いコクがありました。

引き立てのコーヒー粉がアクセントになっていて、しっとりとした甘さの中にほろ苦さが香ります。
目の前に広がる庭園の緑とともに味わうティラミスは、視覚と味覚の両方で楽しめるひとときでした。
それはまるで、美術館の余韻を引き継ぐような、もうひとつの鑑賞体験でした。
カフェの公式ページには、こんなふうにも書かれていました。
でも、早くできるということは、楽しみにする時間が減ってしまったとも言えます。
待たなければ得られないものがあります。」
「待つ」ことは、ただの“時間の浪費”じゃない。
それは、少しずつ自分の内側に何かが満ちていく、静かで豊かな過程。
水が一滴ずつ落ちていくように、自分の心にも、見えない栄養が沁みこんでいく。

それが、水墨美術館の「水の時計」でした。
日々の忙しさに追われている人ほど、ぜひ一度、立ち寄ってみてください。
ゆっくりと淹れられた一杯のコーヒーと共に、「待つこと」の贅沢を、そっと思い出させてくれるはずです。