東武鉄道・わたらせ渓谷鐵道「相老駅」より徒歩7分。
静かな街の中に、瀟洒なお屋敷が見えてきます。

『桐生明治館』は洋館を真似て作られた擬洋風建築。
ぱっと見は洋風ですが、和風の小屋組や瓦屋根など日本的な要素を残した建物で、重要文化財に指定されています。
2F貴賓室に置いてある椅子(写真右の赤い椅子)は、大正天皇と昭和天皇が桐生にいらっしゃった時に御着座になったものです。
ここで壁紙にもご注目!
洋紙を和紙のサイズにカットし、「袋貼り」という伝統的な和紙の貼り方をしています。
こんな風に何気なく潜んでいる「和」の要素を探すのも面白いですよ^^
各部屋にはポーチ・ベランダから出入りする形になっています。
柱や手すりの装飾がまた美しく、
外灯や外門、入り口から建物へ続く小道なんかも洒落ています。
1F展示室には漢方医や薬種商らが生薬を入れていた「百味箪笥」が置いてあり、引き出しには一つずつ「唐大黄」「黄蓮」等、薬の名前を記した紙が貼り付けてあります。
この他にも明治期のオルガンやピアノ、ミシン、人力車など貴重なグッズが並んでいました。
1F玄関前の柱には、薔薇の装飾が施されていますね。
ポーチの突き当たりには喫茶室があり、
喫茶室には昭和10年代に作られた蓄音機が置いてあります。
リクエストをすれば音色を楽しむことも可能です。

数百種類のレコードの中から私が選んだのは、ドビュッシーの「水の反映」。
ピアノの音色にプツプツと混ざるノイズが雨音のようで、とても心地が良い・・・。
私が生まれるよりずっと昔の空気を味わいながら、
パインジュースとピザ(4種のチーズ&ベーコン)をいただきました。
計650円という嬉しい価格!

その奥に写っているのは谷安法氏が描いた『明治桐生館』のペーパーランチョンマットです。
貴重なものが盛りだくさんの『桐生明治館』。
どれも誰かが作ったり、使ったりという人の息吹や温もりを感じるものでした。