東福寺の塔頭・同聚院(どうじゅいん)は、藤原道長の不動明王を祀ると同時に、モルガンお雪という芸妓さんにもゆかりのあるお寺です。
境内の周りには、「働く女性の守り本尊」という旗がたくさん立っていました。同聚院が働く女性の守り本尊となったきっかけこそ、モルガンお雪さんです。
お雪さんは祇園で芸妓をしていた際、世界三大財閥のモルガン氏に見初められたのだそうです。とても素敵なことですが、周囲から身を売ったと揶揄されたお雪さんは、精神的に追い込まれてしまいました。
そのときにお雪さんが籠って自分を見つめ直したのが、この同聚院。そのおかげで、無事モルガン氏と国際結婚を果たし、アメリカの社交界へと進出していったのだそうです。
境内の周りには、モルガンお雪の名を冠した白いバラ「ユキサン」が植えられています。
訪れたときは開花していませんでしたが、5月・7月・9月・11月に花をつける四季咲きのバラです。大輪のバラだそうなので、参拝と合わせてぜひ見てみたいですね。
同聚院の情報京都市東山区本町15-799
拝観時間:9:00~16:00












