「カフェド穂のか」がある鳥取県南部町の緑水湖というダム湖の近くは、貸しボートに乗ったり釣りをしたり、また手ぶらで行けるオートキャンプ場もあって夏のレジャーに訪れる人が多い場所です。

緑水湖は、賀祥ダム(かしょうダム)建設によって造られた周囲約8kmの人工湖ですが、その緑水湖の近くに、本格的な飲茶(やむちゃ)料理が食べられるお店「カフェド穂のか」はあります。

普段地元の人以外は入ることが少ない、緑水湖を渡って反対側に向かうルートにあるお店にもかかわらず、口コミで評判が広がって夏以外にも飲茶を食べるために訪れる人たちが徐々に多くなっています。
なぜこんな山のダム湖の奥に本格的な飲茶料理のお店があるのか、最初は違和感しかなかったのですが、事情を聞いて納得しました。

ここは元々、現在経営されている女性のお母さま(名前はほのかさん)が16年前に開業されたお店で、3年前まではおにぎり専門店でした。
そろそろ世代交代をと考えておられたとき、その娘さんである現経営者のアイディアで3年前から始まったのが、現在のおにぎり+飲茶のお店でした。

なぜ飲茶なのかーそれは、以前地元のイベントがあった時、現経営者がたまたま出品されていた飲茶を食べてその美味しさに感動したところから始まります。
その飲茶を作っていたのはIターンされた地元出身女性の夫で、マレーシアで約35年点心料理のレストランを経営されていた方だったのです。

当時は、料理関係以外の仕事をされていたそうですが、それはあまりにもったいないということで、ぜひ自分のお店で本格的な飲茶を提供してほしいとスカウトされて「カフェド穂のか」がスタートしました。
ペンション風の外観ですが、一歩中に入るとエキゾチックな雰囲気です。
暖かい日は外のテラス席も気持ち良さそうです。すぐ下に見えるダム湖 緑水湖と始まりかけた紅葉を楽しみながら、この日もテラス席で昼食をとる人がいました。
「飲茶定食」鶏肉がゆ+点心5点+漬物・サラダ・ソース
本場の味がする点心はシュウマイ、小籠包、エビムシ、そして春巻きと餃子、小さくて逆に作るのが難しそうなロールキャベツも美味しかったです!

でも、なんといっても絶品なのは鶏肉がゆです。揚げたシュウマイの皮やシイタケ等が入っていて、満足感があるのに体に優しい味でした。
「飲茶定食」板麺+点心5点+漬物・サラダ・ソース
こちらはメインが板麺という太めの麺を使った料理です。ほんの少しピリ辛味で追加用の辛味も付いていました。
この板麺も、いわゆる中華味の強い味ではなく、コクはあるのに毎日でも食べられそうな体に優しい味付けでした。
ダム湖の緑水湖近くで本格的でおいしい飲茶が食べられるという口コミは本当でした。
平日なのに次々にお客さんが来られ、あっという間に席が埋まりました。
日常を忘れて森林浴や紅葉を楽しみながら本格的な飲茶を味わってみたい方におすすめです。

アクセスで注意したいのは、上長田大橋から緑水湖を渡った先は、一方通行なので道を間違えるとうまくお店にたどり着けません。道幅も狭くすれ違いも困難です。
行きは橋を渡って左に、帰りもお店を出たら左に進むと大丈夫です。思わぬ大回りにならないように気を付けましょう。

カフェド穂のか
住所:鳥取県西伯郡南部町下中谷538-1
電話:0859-66-3332
営業時間:11:00 ~17:00
定休日:月・火曜日
※12月20日頃~2月まで冬季休業
駐車場:無料有り