「余市(よいち)町といえば?」 
そう聞かれたら、真っ赤なリンゴやブドウなどのフルーツ、あるいは世界的に有名なニッカウヰスキーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

でも実は、余市町は「宇宙の町」でもあるんです!

今回は、道の駅「スペース・アップルよいち」に併設されている「余市宇宙記念館(愛称:スペース童夢)」をご紹介します。 

「道の駅にある施設でしょ?」と侮るなかれ。一歩足を踏み入れれば、大人も子供も時間を忘れて夢中になれる、本格的な宇宙空間が広がっています!
いきなりスペースシャトルがお出迎え!
余市までのドライブを楽しみ道の駅に到着すると、まず目に飛び込んでくるのが冒頭の光景!

近未来的なデザインの建物と、ドーンと鎮座するスペースシャトル! 到着早々テンションが上がります。 スペースシャトルは実物のおよそ3分の2スケールだそうです。
絶好のフォトスポットで記念撮影をして、いざ館内へ潜入!
気分はパイロット!コックピットで発射準備完了!
入口を入って正面にあるこちらのブースではアポロ11号の月面着陸に関する展示が見られます。人類が初めて月に降り立った瞬間の映像や資料を見ていると、当時の熱狂が伝わってくるようです。
その近くではスペースシャトルのコックピット体験ができます!
 計器類が並ぶ運転席に座ると、まるで自分がミッションを遂行する宇宙飛行士になった気分に。 
「こちらヒューストン、応答せよ」と、思わず言ってみたくなりますね!
見て、触れて、学べる!日本の宇宙技術
ただ見るだけじゃないのが、この記念館の楽しいところ。 日本の小惑星探査機「はやぶさ」の実物模型の近くには、エンジンの推力を体験できるコーナーがあります。
「イオンエンジンて、実際はどれくらいの力なの?」という気になる疑問もボタンを押すだけで解決です!
「これだけで飛んでるの!?」という驚きの威力を、ぜひ現地で体感してみてください。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の協力によるロケットの模型展示も充実。 歴代のロケットがずらりと並んでいます。日本の宇宙開発の歴史が学べるブースです。
暗闇に浮かぶ「ハッブル宇宙望遠鏡」は圧巻の迫力
館内の奥に進むと照明が落とされ、宇宙空間が広がっています。 実物のおよそ4分の3スケールで作られた「ハッブル宇宙望遠鏡」の大型模型は大迫力です。
 この機械が、遥か彼方の星空を撮影して私たちに届けてくれているんだと思うとロマンを感じますね!
宇宙での生活をのぞき見!「余市」ならではの演出も発見
みなさんが気になっているであろう「宇宙での暮らし」がのぞけるエリアもありました。 宇宙ステーションの居住棟を再現した展示なのですが…おや?
ブルーの船内服を着た宇宙飛行士さん、手になにか持っていませんか…?

そう、真っ赤なリンゴです! さすがフルーツの町・余市。
「宇宙でもリンゴは欠かせない」というメッセージでしょうか? 無機質な宇宙船の中でリンゴを持つ姿がなんとも微笑ましく、ほっこりしてしまいました。

他にも、気になる「宇宙トイレ」の事情やベッドルームなど、生活に密着した展示が見られます。
余市の誇り、毛利衛さんの足跡をたどる
そもそも、なぜ余市が「宇宙の町」なのか。 それは、余市町出身の宇宙飛行士、毛利衛(もうり まもる)さんの功績によるものです。
館内には毛利さんが実際に訓練で着用したブルースーツや、ゆかりの品々が展示されています。 テレビで見ていたあの青いつなぎが目の前に!
幼少期の愛読書や、実際に宇宙へ持って行った衣類なども展示。
毛利さんがいかにして宇宙への夢を叶えたのか、その軌跡をたどることができます。
 「夢をあきらめなければ宇宙へ行ける」 そんな勇気をもらえるスポットです。
宇宙を身近に感じる宇宙ステーション「余市宇宙記念館」
見るだけでなく、実際に触れたり乗ったりと盛りだくさんな「余市宇宙記念館」。 ご紹介したほかにも、デジタルプラネタリウムや3Dシアターなどの映像体験も楽しめます。
季節によってフルーツ狩りや、ウイスキー工場の見学と合わせて立ち寄れば、余市の旅がもっと楽しくなること間違いなしです!
売店では「宇宙食」も販売しているので、お土産話のネタにぜひゲットしてみてください。
【施設名】余市宇宙記念館(スペース童夢) 
【所在地】北海道余市郡余市町黒川町6-4-1(道の駅 スペース・アップルよいち内) 
【開館期間】4月第3土曜日~11月30日(※冬期間は休館のためご注意ください) 
【開館時間】9:00~17:00(最終入館16:00)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
※7月第3月曜日~8月第3月曜日の期間は無休 

※最新情報は公式サイト等でご確認ください。