2015年、「ラムサール条約湿地」として登録された「東よか干潟」。有明海奥部北岸、佐賀市の南端に沿い、東与賀干拓の南側に広がっています。ここでは国内で唯一、絶滅危惧植物であるシチメンソウが見られるほか、さまざまな生き物が暮らしています。
やってきたのは、東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」。2020年10月に開館し、干潟やそこで暮らす生き物について学べる場所として、そして価値や魅力を発信する場として機能しています。
「ひがたの旅 展示室」はミニ博物館のような雰囲気。可愛らしいムツゴロウのマスコットと、大きなシオマネキの銅像が出迎えてくれます。
シチメンソウについて深堀したコーナー。季節で変化していく様子や、ここで見られるという希少価値の深さが伝わってきます。
干潟にいる生き物がたくさん。ムツゴロウ、ワラスボ、トビハゼ、シオマネキあたりがメジャーかと思います。シチメンソウの開花がピークのとき、地面でうごめく生き物たちを見たことがあります。やはり見つけるとおっ!とテンションあがる。
そして、渡り鳥の中継地、越冬地としても知られています。絶滅危惧種含む、たくさんの水鳥たちが干潟を求めて佐賀に舞い降りるのです。これも実際、タイミングが掴めれば双眼鏡でその姿をしっかりと見ることができます。
「ひがたのシアタールーム」では、巨大スクリーンにドキュメンタリー調の映像が流れています。迫力満点。1年を通して変化していく干潟の様子がわかります。
展示室を出て、館内の「ひがたのパノラマ展望台」に上ると、18m上からの景色を拝めます。今のぞいてみると、やはり干潟でぴちぴちと動く生き物の姿はなし。。遠くに渡り鳥が少し見えました。有明海が一望できるのはもちろん、反対側は佐賀市南部の田園が広がっていて、これはこれでまた綺麗なんです。
干潟にまつわる本や雑貨などが飾られています。トイレや授乳室、給水スポットなどもあり、田園と公園が広がる中で、ちょっとした休憩スポットにもなっています。イベントもたびたび行われているので、生き物のフォーカスしたものがあれば、子どもと行きたいね~なんて話したり。身近にあるけれど日々の生活の中では学びきれない実態が、ここにくると楽しく学べます♪佐賀空港からも近いので、旅行のプランに組み入れてみるのもいいかも!?
【東よか干潟ビジターセンター ひがさす】
場所:佐賀市東与賀町田中2757-4
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日、年末年始












